アラビア食器 ヴィンテージ

1873 年に設立されたフィンランドのアラビア社は、世界で最も有名で、評価の高い陶磁器メーカーの 1 つです。このブランドは現在、北欧食器におけるデザインの先駆者として、その品質の高さから確固たる地位を築いています。

かつて北欧諸国で作られたアラビアのヴィンテージアイテムは、その流行に左右されない「タイムレス（時代を越えた）」なデザインと品質の高さから、今日でもファンやコレクターから愛されています。

当店の扱うアラビアの食器はすべて北欧諸国で生産されたものです。（現在では北欧諸国では生産されておらず、生産中止になっているか、北欧以外での生産となっております。）

かつて北欧諸国で生産されたアラビアのテーブルウェアは、数に限りがあります。この機会にぜひ、ヴィンテージ食器で日々のダイニング生活に彩りを加えてみませんか？

アラビアの歴史

フィンランドのアラビア社は、北欧の最高峰ブランドであるロールストランド社の子会社として 1873 年に設立されました。「アラビア」という名前は、最初の工場がヘルシンキ北の「アラビア地区」という地名の場所に建てられたことに由来しています。

ロールストランド社がアラビア社を設立した最初の動機は、当時高額であった輸入関税を支払うことなく、ロシアの広大な市場に参入するためでした。

当初、フィンランドの陶磁器製造の技術はまだあまり高くなく、陶磁器製造のノウハウのほとんどはスウェーデンから取り入れられていました。最初の製品は装飾のない、シンプルなファイアンス焼き中心でしたが、時間と共に改良され、アラビアはロールストランドが当時製造していた食器を模倣し、生産するようになりました。

第一次世界大戦により経営不振に陥ったロールストランドが、工場の株式を売却せざるを得なくなったことにより、アラビアはフィンランドの独立企業となりました。その後の数十年間で、かつてアラビアを創設したロールストランドを買収したほか、他にも数社のスウェーデン磁器メーカーを買収するなど、アラビアは急成長を遂げました。

1930年代初頭、当時のアラビアのアートリーダー、クルト・エクホルムが、同社にアート部門を設立し、その後数十年にわたってアラビアのデザインを世界的に有名にすることになりました。

20世紀半ばごろ、前衛芸術家のカイ・フランク、ルート・ブリュック、マイケル・シルキン、ビルガー・カイピアーネン、トイニ・ムオナなど、有名なフィンランド人のアーティストがアラビアで活躍しました。その後、天才芸術家といわれるオイバ・トイッカもそれに続きました。

同じく20世紀半ばごろ、フィンランドのアラビア社は、オーブンに耐えられる新しいタイプの炻器 (せっき)を開発しました。これによって誕生したのが、今では有名なルスカ（Ruska）シリーズです。ルスカシリーズといえばその独特な茶色が特徴ですが、フィンランドの炻器といえばこの色、というほどにポピュラーなものになりました。

その豊かな歴史と、流行に左右されない「タイムレス」な芸術的価値を日常的に使う家庭用品に加えていくというユニークなアプローチにより、アラビアは今日でも北欧陶器の伝統を代表する食器として親しまれています。

北欧フィンランドのトラディションを、あなたの日々のダイニングルームへ。